花火
当時は東京の田舎である足立に住んでいた子供のころを思い出す。
母の縫った浴衣を着て弟と線香花火を楽しむ。その頃子供向けの何でも売っている駄菓子屋から求めたものである。
「チ、チ、シュルシュル、チチ」と光になって「ポトッ」と火玉が散ると終わってしまう。
花火を楽しむ、その時間になると住宅地でありながらホタルが飛び、あたりを見渡すと「ポー、ポー」と音もなく光が夕闇に揺らめいていた。蚊のいる季節でもあり、緑色の蚊帳が寝室に張られ、開け放しの窓からホタルが入り、蚊帳の中に誘い入れて、団扇で扇いでいるうちにいつの間にか寝入ってしまう。最近の花火は年々華やかになってきた。県内のあちこちで沢山の花火が空・川面・海に響き、色・大きさ・形・曲など花火師の夢と巧み技で自然を彩り、そして今回の分は消えていく。
しかし。夢と技は新たに工夫されつつ次回に繋がって行く。最近の私は「ドーン」となっている音だけを部屋の中で聞いてだけになってしまいました。音を聞く度に幼少の時の線香花火と10年以上まえに観た大曲の競技花火大会が鮮やかに蘇って、もう一度行ってみたいと思いつつも、諸理由によりテレビで放映される花火大会で満足せざるを得なくなりました。そう言えば秋田にホタルはいるのかな?
飛んでいるのをみたことがない。
何処かに飛んでいますか?。












